2021年に聴いた曲たち
2021年リリースのベストソング10選と2021年に聴いたベストソング10選を選ぼうというサークルの企画に便乗します. 2018年ぐらいは1年で1000曲digっていたりもしたんですが, 最近はもうすっかり自分で音楽を掘る習慣がなくなってしまって, もっぱら信頼できるオタクに教えてもらった曲を聴いているばかりです. その分digは浅くなってると思うんですが(予防線),記録として残しておくのも面白いかなと思ったので書いておきます.
ちなみにサンクラオンリーですが2018年と2019年の分はここにあります(当時の趣味がわかって面白い).
2020年ぐらいから曲を掘れなくなってきたので,2020年の分は公開しなかったんですが, 良い機会なのでちょっとだけ作ったやつを放流しときます. 曲数が少ないのは実はポップスばかり聞いていてサンクラにある音楽をあんまり聴かなくなったってのもある.
2021年リリース部門
曲だけではなくてにそれに対するお気持ち を書いてみたんですが,このようなこと普段やっていないため,読みにくいところがあると思うんですがご了承ください. 内容に関しては特に事実確認をしていないのでうそを書いてるかもしれないんですが, まあただのオタクの怪文書だと思って斜め読みしてください.
あと順番に特に意味はなく良かった順番というわけではないです.
五寸釘きゃみ - Bittersweet (hirihiri Remix)
アニメ声的なボーカルがぐちゃぐちゃになっていて最高. ベースがあり得ないぐらい音割れしてて笑顔になる. 耳から脳へダイレクトに快楽物質を注入する感じの曲です. hirihiriさんの曲では音が割れている曲は無限にありますが,こういう感じの女性ボーカルがフィーチャーされたやつは あんまりない気がするのでもっと作ってほしい. 音割れ最高!Taku Inoue, Mori Calliope - Yona Yona Journey
今年ソロデビューしたイノタクさんの最新EPから1曲. 個人的にも今年はクラブサウンドとポップスの融合というテーマに向き合っていて, この分野でいうとTaku Inoueさんが最も自分の理想に近いことをやっている人の一人だと思います. いわゆる歌ものEDMみたいなやつは昔からありますが,歌を立たせるためのトラックでありながら, トラック単体で聞いてもかっこいいみたいなバランスが大事な気がしていて, 自分の曲でもポップス要素(要するに,強度のあるメロディとコード)を積極的に取り入れた1年でした. 別に個人的な興味の範疇に限らず世の中の流れ的にそういう感じはあるのかもしれませんが, 技術の発達で良い音が簡単に得られるようになり,かっこいいサウンドの曲があふれかえった 2010年代後半からの流れへのカウンターとして自分の興味が移り変わったのかもしれません.何が言いたいかというと,イノタク最高!
Porter Robinson - Something Comforting
今年4月にリリースされたアルバム「Nurture」から一曲.(曲自体は2020年リリースだけど,アルバムは2021年なのでニューリリース枠!) アルバム単位なら今年最も衝撃を受けた1枚といっていいでしょう. ジャンル分けするならEDMに入るのかもしれないけど,とてもポップスだと思います. アルバム全体を通して,非常にセンチメンタルで個人的な感情を歌っている気がして, その感情を表現するための手段としてシンセサイザーがあり,ピアノがあり,ストリングスがある という説得力を感じました. ちなみにポタロビはどうやらJ-Pop大好きっぽく,ポタロビ主催のフェス「Secret Sky」でも Round TableのLet me be with youを流していて,オタクじゃん!と叫んだ記憶があります. Jポの影響は楽曲のコード進行やメロディに多分に表れている気がしていて, いわゆる「洋楽」とは違うメロディアスさがあると思っています(ちゃんと分析していないので適当).何が言いたいかというと,気持ち大事2021(2022年も気持ち大事).
シークレットジュエル〜魅惑の金剛石〜
作曲は宮野弦士さん. 今年は宮野弦士さんにハマった時期があって,無限に宮野弦士曲を掘っていた時期があったんですが, ダンサブルでありながら,説得力のあるメロディ,まさに求めていたものコレ. ダンスとはいってもおそらくディスコ・ファンクの流れではあるんですが,打ち込みばかり聞いてた 自分にもばっちり刺さりました. ポップスxダンスという問題に対するイノタクやポタロビではない系統の理想の答えの一つだと思います.Tennyson - Iron
自分はTennysonファンなのでリリースは基本すべて聴いているんですが, こちらのリリースはかなり異色だと思いました. Tennysonの曲でここまで最初から最後まで4つ打ちでダンサブルな曲は初めてじゃないでしょうか? (漏れているかもしれないので異論のあるTennysonオタクは教えてください.) リズム的にはTennysonにあまりない感じですが, 音作り,複雑に絡み合うメロディはまさにお家芸という感じですね. Tennysonからこういう曲が出るとは思っていなかったんですが, でも本当に聴きたかったTennysonはこれだったのかもしれない!phritz - fading in
完璧じゃないですか? ポストクラシカル的なイントロからデカすぎるドロップへの展開があまりにも好き. ダンスミュージックとしての音作り的な面白さもあるんですが,でもそういう曲って, ドロップだけ聴けば満足みたいなところが少なからずある気がする一方で, この曲は全部聞きたくなるというか,全部聞くことによって見えるものがある気がします.Kogane, tsvci - Around You
インディーっぽい曲をリリースしてるイメージのある(?)Secret SongsからKoganeの4つ打ち曲. ボーカルは渋谷系ポップスをよく作っている辻林美穂さんで,歌詞も日本語. アコースティックで優しい雰囲気ではあるんですが,同時にダンサブルで,いい塩梅だな~~と思いました. これぐらいの質感の曲も作ってみたいな~~. この曲が収録されているアルバム「All Together」もいいのでお勧めです.東山奈央 - off
作曲は□□□(クチロロ)の三浦康嗣さん. オフの日をコンセプトに,日常的な音をいわゆるフォーリービートとして大々的に使っている曲. 個人的にもフォーリーを使った曲はかなり好きで,自分の曲にも積極的に入れていたんですが, 基本的にベースミュージックとかそれに類するような曲でだけ聴くので,すごく衝撃を受けました. こんなにフォーリーマシマシで,かつこんなにポップな曲他にありますか? (あったら絶対好きなので教えてほしい~~)Apashe - Distance (KOAN Sound Remix)
1月リリースなので,媒体によっては2020リリースと書いてあるものもあるんですが,一応2021リリースということにします. 自分はKOAN Soundファンなのでリリースは基本すべて聴いているんですが, 初めて聴いた瞬間にKOANで一番好きな曲になりました. ジャンル的にはNeuro Bassを前面に出したUK Dubstep?になるのかな. ただ,ドロップで入るコードの16分刻みがどこかFuture Bass的でもあり,新しい音楽が生まれたのを感じました. 最近はKOAN Soundっぽい曲の供給がたくさんあってうれしいんですが, KOAN Soundを超えてくるのはKOAN Soundだったっていう展開,すごくないですか?Leaving Laurel - Rosaro
名門ハウスレーベル,Anjunadeepから1曲. 自分もあまり定義がわかっていないのでアレなんですが,最近アコースティックな楽器や民族的な音を使ったハウスが Melodic HouseとかOrganic Houseとか呼ばれていて,人気っぽいです. そういう流れがありつつも,Leaving Laurelの曲は特にノスタルジックで幻想的で, 曲が表現したい世界観みたいなものが良く見えてきます. ダンスミュージックは往々にしてダンスフロアでの楽しみを提供するという側面が強くなりがちですが(そういう曲も好きです,念のため), やはり聴いた人の心に残らなきゃ意味がない気がしていて, その意味ではかなり理想的な曲だと思います. 今後の自分の制作の上でもかなり影響を受けそうな1曲です.2021年聴いた部門
例によって順番に特に意味はないです.
KUCHIRORO - 00:00:00
2009年リリース.クチロロ2回目. 鮮やかなダンスというクラブイベントで最後に流れた曲. 朦朧としてあいまいな意識の中聴いたのもあったと思いますが,すごく感動したのを覚えています.気持ち大事2021(2022年も気持ち大事).
Mura Masa, Georgia - Live Like We’re Dancing
自分はMura Masaファンだと思っているんですが,去年のリリースなのになんで聴いてなかった? phritzさんのDJで流れていて知りました. Mura Masaの曲でもかなりポップでメロディアスではあると思うんですが, やはり謎の質感の良さが最高な曲です. Mura Masaの曲は質感がすごくよくて,音数も少なくて楽器構成も作曲面でもシンプルなのに, ずっと聞いていたくなる謎の感じがあって好きなんですけど, なんなんすかねこれ. この質感の招待がわかる日は来るのだろうか…Julia Michaels - Lie Like This
2020年,ボーカル入りオシャレハウス? 質感が良くてびっくりした曲その2. めちゃくちゃ音よくないすか? リバーブの使い方が面白くて,ボーカルの残響で空間の変化を作ってるぽいですが, それ以上のことはよくわからず…こういう質感の曲無限に知りたい.
内田彩 - Daydream
2015年リリースの声優エレクトロニカ. この曲をきっかけに作曲の坂部剛さんを認識し, 他にもエレクトロニカ風アレンジの曲を作っているのを知ったのですが, この曲が一番エレクトロニカエレクトロニカしている気がしました. エレクトロニカのアーティストで歌ものを作っている人はたまにいますが, クサくなりすぎないけどポップな展開と,エレクトロニカ的な気持ちよさ(?)のバランスが 特に光っていると思います.Holding On (Qrion Remix)
日本人ハウスプロデューサのQrionさんの曲を掘りまくっていたときに聴いて 気に入った曲.2019年,Mad Decentからリリース. シグネチャーサウンドとも言えそうな丸いプラックもそうですが, わかりやすく盛り上がるドロップがありつつも,盛り上げすぎない, オシャレハウスとMelodic Houseの間っぽい感じにオリジナリティが表れているとおもいます.寺島由芙 - あたらしいわたし
フィロソフィーのダンス - いつか大人になって
宮野弦士さんシリーズ.宮野弦士さんサイコ~~~!!
「寺嶋由芙 - あたらしいわたし」はかなり渋谷系っぽい感じのアレンジになっていますが, リズム隊がすごくよくて自然と体が動いちゃう感じの曲ですね. フィロソフィーのダンスはアイドルグループで宮野弦士さんも何曲か提供しているんですが, 「いつか大人になって」はその中でもかなりしっとりとした曲. メロディアスなバラードではあるんですけどどこかブラックミュージックを感じさせるアレンジ が最高ですね.
花澤香菜 - 夏のしおり
今年は花澤香菜さんの曲がサブスク解禁となったんですけど, アルバムの音源は全部持っているので,シングルB面の曲などをSpotifyで聴きまくっていたら Spotifyで一番聴いたアーティストが花澤香菜さんになりました. 普段はSpotifyをあまり使わず音源を買っているので,今年よく聴いた曲を反映しているわけではなさそうなんですが, この曲はとても気に入ってリピートした記憶があります. 2018年リリース,作曲は佐橋佳幸さんで小田和正 - ラブストーリーは突然に のイントロのチュクチューンを弾いた人らしいです. なんかうまいこと言おうと思ったけど,良すぎ~~??しか言えなくて終わった.鷹富士茄子, 白菊ほたる - 幸せの法則 ~ルール~
2021年の自分の変化として,アイドルマスターの2次創作にハマり, 世間から5年遅れぐらいで アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ(というソシャゲ)を始めたという のがあり,11月ぐらいからはずっとデレステの曲を聴きまくり 上から降ってくるノーツにタイミングよく指を重ねるという生活を送っていたんですが, その中でひときわ好きだった曲です.2020年リリース,作曲は内海孝彰さん. こういう渋谷系?ポップスが好きすぎる.どうでもいいんですけどBメロのメロディがドレミソーミレド(移動ド)なので 佐咲紗花さんの夢と色でできている(堀江晶太さん作曲)を思い出しました. ドレミソーミレド,良いよね!
森久保乃々 - もりのくにから
例によってデレステの曲を聴きまくっていたときに出会った曲です.2019年リリース,作曲はMONACAの帆足圭吾さん, 作詞はfumiさん.あまりにも歌詞が良すぎて,曲聴きながら泣いてしまった曲です. コミュのストーリーが良すぎた補正も何割かあると思いますけど,それにしても良すぎですね. (デレステにはコミュという概念があり,コミュ内でキャラのストーリーを読んでからそのキャラのソロ曲ライブが始まるという演出がある) 最後にこのようなことがあったのが何年前か覚えていませんが,自分にまだ音楽を聴いて涙を流す感性が残っていたのにとても 安堵した記憶は今でも覚えています(情けねぇ~~~).
おそらく先天的なアレで文章の「行間を読む」という能力がないため,今まで全然歌詞に向き合ってなく, なんなら最近まで歌詞の要素をできるだけ排除して音楽を評価するという態度をとっていたこともなくはないんですが, めちゃめちゃ反省しています. 当たり前な人には当たり前だと思うんですが, 最近になってようやく歌詞めちゃくちゃ大事では?という事実にたどり着きつつあります.
歌詞をここに貼りつけるのはアレな気がするのでリンクだけ貼っておきます. 曲単体で聴いても良いですけどコミュを読むと音楽も歌詞も完全に世界観に一致していることがわかって気持ちよくなるので, 是非ゲーム内のコミュから聴いてみてほしいです(オタクくん).
文章の分量でわかるかもしれないんですが,2021年に聴いた曲にあえて気に入った順番をつけるなら間違いなくこの曲が1番です.
おわり
最後の方はオタクくんになってしまいましたが,曲全然掘れてないと言いつつ,多少なりとも良い曲に出会えた1年でした. 来年もお気持ちを書きたいですね.
最後に,アイドルマスター以外の曲をSpotifyのプレイリストとしてまとめておきました.