2025年の春M3に参加しました。 タイトルにある通り、個人的な反省を書いていきます。
出した曲
今回も縁あって、オリジナル1曲とRemix(され)を1曲リリースすることができました。
Glasses Lovers - before daylight
合成音声クラブミュージックユニットの Glasses Lovers の新譜 “Total Refraction” にNuiくんとの合作で参加させていただきました。 デカくてエモいEDMを目指しました。
なかなかうまいこといったのではないかと思っています。
わかる人にはわかると思いますが、ほぼイノタクです。というかこれです。
実のところM3開催直前まで作っていて大変だったのですが、その話はあとに書きます。
Noctavation - Morning Dew (2bnsn Remix)
私の大昔の曲 “Morning Dew” を Embers Melody レーベルオーナーであるところの 2bnsn さんに Remix していただきました。 優しいです。
原曲はこれですね。 4年前…
こちらのRemixはレーベル5周年ということでRemixアルバム作ろう!ということになり、何もしていないうちに勝手に出来上がってワロタとなったものです(本当に何もしていない)。 呼ばれているリミキサーにはジャンルに詳しい方であれば皆知っている外タレがいっぱい入っています。すごすぎる
反省
今回の反省はやはりかなりの限界進行になってしまったことです。 前日夜に落ちサビの編曲を確定させ、そこから一気に作って当日の朝に書き出していました。 しかも、2024秋M3でしっかり反省したはずなのに、2回連続の限界進行で良くなかった。
- 2024秋M3 はマスタリングを当日までやっていたという話なので更に悪化している
今回もあまりやったことのないスタイルで、進行が見通しにくいタイプの曲でした。
- それはそれとして、(2024秋のときの振り返りにも言及されている通り)やっているときはめちゃおもろかった。
- 自分でもどこに着地するのかわからない状態で、作り始めには想像もできなかったものがだんだんできてくるのおもろすぎワロタ
という前提をおいた上で、今回の経験から学んだことは主に以下です:
- 不確定部分から取り組む
- やるべき作業のリスト化とコミットメント
- やる気をハックする
ちなみに、共作のNuiくんはちゃんとやることやっており、おもに私の担当部分で遅延したので彼は全く悪くないです。
不確定部分から取り組む
かんたんに言うと、横から作れ!編曲から逃げるな!ってことです。
今回、まず1コーラスだけ作って、その詳細に取り組んでから他の部分を作り、作ったところから細かい音を足したり引いたりのクオリティアップをしてました。 自分はだいたいそんな感じで作りたいところをだいたい完成させてから他の部分に取り組み始めるのですが、この方法の問題点は先が見通しにくいことです。
メロディとコードだけある状態でどう編曲するかのイメージが固まっていない場合、どうしても試行錯誤のフェーズが挟まってしまうので、今後の予定を立てづらくなってしまいます。 やはり就職してから、タイムマネジメントが曲作りの一番の課題ですので、直視して取り組まないといけないです。
確かに一番いいところ(サビとか)のクオリティが上がりきらないと、その曲を捨てるかどうかっていう判断にも関わるので難しいところですが… 少なくともこの方向性で行けそうってわかった時点では他のところに取り組みはじめたほうが良かったなと思いました。
ところで、じゃあ明日からそれで行きましょうっていってうまくいくとは思っていません。 おもなブロッカーは、不確定部分に取り組むのはかなり心理的にも時間的にも高カロリーというところと思います。 一方で、すでにだいたい出来上がっているところを良くするのはかなり情報量的な差分(まじで雰囲気の言葉遣いをしている)も小さいし、ほぼ確実に効果が表れて気持ちいいし、必要な作業ではあるのでサボってる感も出ないし、そっちからやってしまうという行動につながってしまうのだと思います。
では、どうすればわざわざ疲れるようなところからできるようになるのか? 明確な答えは出てませんが、次の2つがヒントになる気がしています。
やるべき作業のリスト化とコミットメント
要するに、Aメロ、Bメロ、サビとかがあってどの部分をいつまでに作るべきかというラフスケジュールをたてておき、関係者に宣言しておくということです。 いつもはやっており、今回はやっていなかったのは怠惰と言わざるを得ません。 地味でめんどくさいけどこれをやらなかったことにより、実際に週の予定を立てるときに、どの部分を今週は作っとかないといけないんだな〜という意識ができてませんでした。
やります。
やる気をハックする
これの話で、製作期間を振り返ってみるとそもそも漫然としている時間がかなりあり、その時間で作業進められた部分もあったな〜と思います。
もうちょっと正確な主張をすると
- DTMするとDTMのやる気が出がち
- DTMのやる気を出さないとDTM始められないがち
ということで、1つめは一般に作業興奮として知られているところかと思います。
2つめもわりと正しいと思いますが、要するに以下に取り組むべきではということです
- DTMをする以外でDTMのやる気を出す
- 即売会に行く?
- (一つ前の節に書いたとおり)締切駆動、罪悪感駆動でやる気を出す
- とか
- やる気がなくてもDTMを始められるようにする
- 進まなくてもいいのでDAWを起動する
- 5分だけやることにする
やります。
反省は以上です。
日記
先に全体的な感想を書くと、ここ数年毎回M3に参加していて、だいぶルーティン化というか特別感もないかもな〜と思いながら行ってみたところ、やっぱ行ってよかったな〜といったところです。
当日朝まで準備して、ドーンとリリースしてお疲れ様でした〜って関係各位に挨拶したりするの気持ちよすぎワロタ。 前日ぐらいまで、これ本当に完成すんのか?って感じだったが完成して良かった〜。 おそらくいわゆる文化祭ノリというやつだろう。shirobakoで見た。 ところで限界進行は良くないので、この気持ちよさによって正当化されないようにしたい。
終了後はみなさんと人生初のあんみつを食べました。 みなさんの明るい話や社会の闇の話も聞けて良かったです。
ルーティン化してるかな〜と思いもしましたが、やはりserendipityってのはあるな〜というのを実感したので、 今後も行ったことのないところに色々行ってみたり、色んな人といろいろな話をしてみたりしたいな〜と思いました。
今後もやり方を忘れない程度に曲を作っていきたいので、一緒に罪悪感駆動作曲してくれる方を募集しております。