放送大学に入学しました

私事で恐縮ですが、この10月から放送大学に選科履修生として入学しました。 ここではその背景やきっかけを書ける範囲で書こうと思いますが、放送大学の制度などについては普通に全然ちゃんと調べていないので全く責任を持てません。 その辺は参考にしないでください。

選科履修生は学期ごとに興味のある科目を履修登録して自由に学べるという学生のカテゴリです。 大卒資格は得られませんが、取得単位を引き継いで大卒資格を取得可能な全科履修生へと変更することが可能らしいです。 将来的には大卒資格の取得を検討していますが、放送大学がどんな感じかよくわからなかったのでお試しでとりあえず選科履修生になってみました。 放送大学は教養学部教養学科のみの単科大学ですが、学問分野に応じて6つのコースが開講されています。 選科履修生にはコース選択という概念がないのですが、もし全科履修生へ変更することになったら人間と文化コースへの入学を前提に履修登録しています。

入学の動機について

このブログを読んでいる人には書く必要がないかもしれませんが、私は学士(工学)と修士(情報学)を取得して、ソフトウェアエンジニアとして働いています。 今回放送大学に入学するのは、大卒資格が欲しいわけでも、キャリア形成のためでもありません。

端的に言えば、思想・リベラルアーツを学びたいと思わしめた出来事があり、その手段として放送大学に入学しようと思いました。

なぜ思想を学びたいのか?

私が思想を学びたい動機は極めて利己的かつ個人的な事情によるもので、ここにはあまり詳しくは書けません。

書ける範囲で一言で言えば、自分のものの見方を相対化したいということです。 元々私は自分の思考を整理するのが好き、というかほぼ癖でやってしまうような人で、諸問題に対して自分なりの見方を持っている自覚はあります。 ただし問題なのは、自力で考えてしまうからこそ、孤独に考えて孤独に納得してしまう点であり、独善的な考え方を無批判に受け入れてしまう危険がある点です。 諸問題に対する自分の考えを脇に置き、既存の議論を参照しないことにはこの病は癒えまいと考え、先人の思想を学ぼうと思いました。

学位は必要なのか?

すでに理系の大学院を出ていて就職もしているので、キャリア形成のためという観点で言えば、全く必要ありません。 また、思想を学ぶだけであれば、自分で本を買ったり借りたりして読んでも良いわけです(実際少しずつそうし始めています)。 (まだ踏ん切りがついていないですが)学位を取りたいと思う動機は、やるからには外部的なお墨付き、あるいは外的圧力が欲しいからが4割、文系の学位(および理系の学位も持っていること)ってなんかかっこいいから1が3割、全くキャリア形成的に意味のないことに努力することで資本主義に対抗したいというのが3割、といった感じです。

ところで、大卒資格を持っているので3年次入学できるらしいですが、学位を取ろうと思うと、仕事もあり絶対に2年では卒業できないので今後数年でゆっくり考えていきたいと思っています。

放送大学がその目的に適しているのか?

放送大学が思想を学ぶのに適しているのかは、よくわかりません。 実際、開講されている科目は自分の問題意識とあまり被っていないようにも思います。 が、お金は必要なので、かつ今の職場も好きなのでフルタイムの学生となるわけにもいかず(というか、その踏ん切りはつかず)、今回お試しで入学してみたという感じです。 通信制の大学、という点で言えば他にも慶應義塾大学 通信教育課程などで思想が学べそうですが、なんか大変そうなので一旦やめておきました。 というか、ほとんどちゃんと調べていません。 放送大学に入学することで失うものが学費ぐらいしかなく、リスクが低いと思ったのであまり何も考えずに入学してしまいました。

学割ハックのためか?

よく放送大学と言えば学割ハック、つまり低廉な入学費のみで様々な学割を受けることを目的に入学する情報がよく出てきますが、上を読めばわかるとおり少なくとも主目的ではありません。 まあ学割あるならついでに受けておくか、というぐらいです。 ところで美術館や映画館が安くなるらしいのでいっぱい鑑賞してみたいです。 また各種サブスクが安くなったり音楽制作用のVSTプラグインとかも安くなるので最大限活かそうとは思っています。

具体的に何を学びたい?

哲学・倫理学・心理学・社会学・政治学あたりに興味があります。 ところで勉強し始めたばかりなので自分が何に興味があるのかも良くわかっていません。 念の為明らかにしておくと、今まで勉強してきた情報学とかとのシナジーを得たいのか、という点に関しては、上に書いた動機を参照すれば分かるとおり全くありません。 むしろ今まで勉強してきた工学的知識を全く使いたくありません。 ただし(プログラムの・自然言語の)意味論とかは面白そうだと思っていますが、本当にそれぐらいかもしれません。

まとめのような何か

ここ数ヶ月ぐらいで(いい方向に、だと思っていますが)人格がかなり変わってしまいました。 良し悪しはさておき、少し前までソフトウェアエンジニアリングをかなり熱心に勉強していましたが、今はほとんど興味がなくて、思想の優先度がかなり高くなってしまっています。 正直、自分でも驚いています。人ってこんなに変わるんだ。 多分一過性のブームではなくて、学位をどうするかはともかく少なくとも数年は働きながら思想を少しずつ勉強していく感じになると思います。

以上近況報告でした。


  1. 放送大学で取れるのは学士(教養)ですが本当は学士(文学)の方がかっこいいと思っているのでそれが取れる大学に行くかもしれません。 ↩︎

Last updated on Oct 11, 2026 18:56 +0900

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